- あらすじ
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主人公のキラキラOL・高見翔子は最近出会った外コン勤務の巻 マリ男に恋をしている。
でも翔子は自他ともに認める「恋愛依存症」男性への痛い行動で付き合っても長く続かない。鬼の様な着信履歴、思った事をすぐに送り送信取り消しも得意技。
そんな自分の行動のせいで、いつも失敗を繰り返してきた。そんな翔子があるきっかけから、歌舞伎町のホストクラブへはじめて訪れるのだが…。
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第1話「これって、もしかしてダメ恋…?」
今日は仕事も凄く調子がいい。
嫌いすぎて全集中の呼吸をマスターし、無呼吸で打ち合わせに望む技を身に着けたくらい、嫌いだったお得意様のハゲオヤジにも無駄にニコニコできちゃうくらい私は機嫌がいい。
そう、だって今日の私は超可愛い!!
それは何故って?
今夜、大好きなマリくんとデートの約束があるからだ。
朝もいつもより1時間以上早く起きてデートの準備。
何着もの洋服を着ては脱ぎを繰り返し、ようやく決まったマーキュリーデュオの男受けしか勝たんワンピース。
もちろんハゲオヤジにニコニコする為に選んだんじゃない。
◆◆◆
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やっとお昼休み!
あー午後の仕事も早く終わらないかな。
携帯を見ると、朝マリくんに送ったメールの返事は、まだ来ていない。
仕方がないのでお昼休み中ずっと電話を鳴らし続けた。
そのせいか、あまり昼食を取れなかった為、少しお腹が物足りないまま昼休みが終わった。
けれどもそんなことはどうでもいい。
お腹なんか物足りなくても、
「マリくんとのデート」それだけで空腹を補う以上に気持ちは満たされていた。
気持ちどころか女性ホルモン満たされすぎてオッパイのカップ数も1つ上がった気さえする。
やっぱりマリくんの効果は絶大だ。
◆◆◆
定時の30分前。
マリくんからの連絡は一切なし。
何だか嫌な予感がする。
マリくんにより満たされていたお腹がグルグル鳴り始める。
大丈夫。だって今日の私は超可愛い!!
…しかし世の中、
可愛いだけで物事はうまくいくものでは無かったらしい。
「ごめん今日急用ができて行けない。」
…もう十数回は聞いたであろうこの言葉。
携帯画面を見つめていたら、画面が暗くなり、おしゃれをした自分の姿が、もの悲しく画面越しに映った。
気持ちが高まっていただけあってその落胆の差からのショックはかなり大きい。
『何時に終わる?私待ってるよ!』
『急用ってそんなに大事な用事なの?』
あ、ヤバい。
無意識にこんな痛い女みたいな事を送ってしまっていた。
絶対に見られたら嫌われる。
…送信取り消し
ふー。
危ない!危ない!
しょうがないのだ…
私はマリくんの忙しくて「人気者」な所も好きなのだから。
そんな所も理解できる女であらねばと チリチリと焼けるように熱い胸をなんとか抑え、
『分かった!連絡ありがとう!また今度だね!』
とびきり可愛いハートマークを三連打で送った。
はぁ…何度このやり取りをしたのだろう。
先週もドタキャンだったような気がする。
マリくんは私の事をどう思っているのだろうか?
なんで一緒に居るんだろうか…
問いただしたい気持ちを必死にこらえ…(られず誤送信をしてしまったが『奥義・送信取り消し』に救われ)
ギリギリ理解のあるイイ女を演じる事ができた。
ふぅ。
とはいえこんなオシャレをしてきた手前、このまま家に帰るのも味気ない。
せっかく着飾った自分を持て余すむなしさに耐え切れず、
私は絶対に暇であろうと見込んだ友人のみちかをご飯に誘った。
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◆◆◆
昔の人は連絡が取りたいと思ったって携帯もない電話もないって状況で。
何日も文を待つことなんて当たり前だからこそ、届いた文のありがたさを感じて。嬉しさを感じて。愛しさを感じて…。
この流れだと次回もまだホストクラブも歌舞伎町どころか新宿すら出て来るのかも微妙ですよね?
次回予告
どうしてもマリくんの話がしたくて暇であろう、友人のみちかを呼び出した翔子。
でもまさか、みちかまでも予定がある事にショックを受ける。
そこでみちかの提案から”ホストクラブ”というものの存在を知るのだが…。
次回、4月末頃UP予定!
お楽しみに!!